王子様なんて (ページ17)

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〈You side〉

〈ジミンさんの連絡先無事ゲット〜！！！！！！〉

あれから食事を終え、
ありがとうございました〜また来てね！なんて言うジミンさんに
ミンジは連絡先を聞くことが出来たのだ。

〈お客さんにはミンジちゃんが初めてだから内緒にしててね、
だって！！！これってもう脈アリじゃない？！〉

「それみんなに同じこと言ってるだけじゃない？？」

はぁ〜。とまたもやミンジの盛大なため息。

〈Aってほんと可哀想。はやく運命の人に出会えるといいね。ﾖｼﾖｼ〉

なんて頭を撫でられるのも、同じセリフを言われるのも
もう何回目のことだろう。

〈でも、Aももう出会っちゃったかもね！運命の人！〉

私の頭を撫でるのを辞めたミンジが急にそんなことを言い出す。
その言葉で、カフェから出ようとしている時、
つまり、ミンジがジミンさんに連絡先を聞いている時のことを思い出す。

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ミンジが連絡先を聞いている間、私はジョングクさんにお礼を、と思ったが、ジミンさんがミンジに取られていることで、彼は忙しなく動いていた。
お邪魔になるといけないと思い、お礼は改めて言うことにして、ミンジを待つため、先にカフェの外に出ていた。

ｶﾗﾝｺﾛﾝ♩

少し待った後、そんな音が聞こえたから、
やっとミンジが出てきたんだと思い、ドアの方を振り返る。

そこに立っていたのは、
紛れもなく、カフェラテを作ってくれた彼で。

『俺、ジョングク。そっちは？』

既にミンジによって知っている名前を彼の口から直接聞く。

さっきやっと落ち着きを取り戻した心臓が
また静かに動き出すのを感じた。