隣にいたのは (ページ9)

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いつも通り仕事をこなし、たまにはシウンとジミンと笑いながら、あっという間に定時の時間になった。

今日の仕事量だと、もう帰っても良さそうな感じなので、
テヒョンにメッセージをする。

もう仕事終われそう!

するとすぐに既読がついて、テヒョンから返信が来る。

태형아了解〜!!あと10分くらいでは着くよ!

お願いします。とだけ返事をして、帰る準備を進める。
テヒョンのことだから、私の定時の時間頃にこの辺にいられるように、もうすでに家を出発していたのだろう。

なんて出来た彼氏なんだろう。
私にはすごくもったいない気がする、なんて言ったら怒られるから言わないけど。

隣のシウンも、今日合コン〜♩なんて言って楽しそうだ。
ジミンはまだやることがあるらしく、まだパソコンと睨めっこ中だ。

そろそろ出ようと席を立つと、
部長室のドアがガチャッと音を立てる。
中から出てきた部長に、

「お疲れ様です。」

と言うと、

『……A、悪い。残れる？」

なんて申し訳なさそうな顔をして言う。

なんてことだ。テヒョンが迎えに来るのに。
だが、私は部長からの申し出を断るつもりはさらさらなかった。

いつもは定時になると、さっさと上がれよ、なんてみんなに言って歩くような人だ。何かよっぽどのことがあったんだろう。

「……わかりました。ちょっと連絡だけいいですか？」

と断りを入れて、テヒョンにメッセージを送る。

ごめん。急遽残業頼まれた!家帰ってて!