EP32:利用してよ ページ32
*
「利用してよ、俺を………利用されてもいいくらい好きだから。次は、俺にとことん愛されてよ。」
テテちゃんの告白と突然のキスに
『…………………テテ、ちゃん？』
動揺を隠せなかった。
あはは……(笑)またいつもの冗談かな？
テテちゃんの事だ、ドッキリと言えど少し大それた事しそうだし……なんて上手く回らない頭で考えてると
「……………A、こっち見て。」
テテちゃんの大きな手に両頬を包まれて
少し強引に顔を上に向けられた。
低くて甘さを帯びた声が
私の心臓をドクン、と揺らす。
『………………………っ、』
私は無意識のうちに、"へへへ、ドッキリでした〜"といつもみたいに四角い口をしながら笑っているテテちゃんの顔を想像してたけれど、
「………………………」
目があったテテちゃんは
とっても切なそうに、とっても愛おしそうに
私だけを見つめていた。
『………え、その………テテちゃん……
もしかして………本気………………？』
頭がパニックになって必死に絞り出した私の言葉に、
はぁっと小さくため息をついて
「俺、嘘はつかないよ。」
そう答えた。
その顔は、冗談を言っている様には全く見えなくて
何も言えなくなった。
「……………A、俺じゃダメかな？
俺じゃ、"先輩"には勝てない……………？代わりでもいいんだ。Aが望むならそれでもいい。」
私をギュッと抱きしめながら、甘く、それでいて素直に自分の気持ちを白状するテテちゃんが
『先輩と付き合えるだけで十分です♡』
いつかの自分と重なった。
その瞬間、ギュッと痛くなる胸。
こんなの………良くないよ。
『……テテちゃん、よく聞いて？………代わりなんて………誰にもできっこないんだよ。』
『だって先輩は先輩で、
テテちゃんはテテちゃんでしょ？
それに、私、テテちゃんを利用なんてできない。
…………私と同じ気持ちに……させたく…ないよ。』
ごめんね、テテちゃん。
勇気を出して告白してくれたけど、私にはできない。
…………できないよ。
「それでも、いいって言ったら？」
『…………………へ？』
「そんな覚悟……もうとっくの前にできてる。」
ねぇ、お願いテテちゃん。
お願いだから、そんなに綺麗な目で私を見ないで。
EP33:心のどこかで求めてた→←EP31:君を想う理由 TH side
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ビョル(プロフ) - うにさん» うにさんっ！ありがとうございます！season2も楽しんでいただけるように頑張ります♡ (5月11日 12時) (
レス) id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
うに(プロフ) - 以前何度か読ませていただいたのですが、また更新されたとのことで読み直していました。再会本当に嬉しいです！お話整理中とのことでseason2も楽しみにしています♡ (5月3日 14時) (レス) @page47 id: fc966db95f (このIDを非表示/違反報告)
ビョル(プロフ) - yucamomoさん» yucamomoさん、初めまして^ ^素敵なコメントをありがとうございますっ！4年前から知ってくださってたんですね！！ありがとうございますm(__)m完結に向けて頑張りますので、これからもよろしくお願いします(^^)♡ (5月1日 23時) (レス) id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
yucamomo(プロフ) - ビョルさん 初めまして お話連載開始頃から拝見していて 更新が再開の通知に､GW初日から､切なさとキュンでテンションが上がりました｡再開､ありがとうございます｡今から､夢主ちゃん達の紆余曲折を楽しみにしています*ˊᵕˋ* (4月29日 7時) (レス) @page44 id: c0f830f0ce (このIDを非表示/違反報告)
ビョル(プロフ) - おにぎりさん» おにぎりさん、コメントありがとうございます（ ; ; ）そう言っていただけて、物凄く嬉しいですっ！今回は完結までは書くつもりですので、よろしくお願いしますm(__)m (4月22日 17時) (レス) @page38 id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビョル | 作成日時：2020年4月25日 22時
