EP8:違う誰か ページ8
*
『はい、先輩、着きましたよ〜』
「………………………ん、」
私の住んでいるアパートの玄関までは、ジミナが
タクシーで一緒に送ってくれたから助かった。
こんな巨体、1人では運べない。←
ついでにジミナも泊まる？と聞いたけど
俺は遠慮しとくっと爽やかに断られてしまった。
『ありがとうね、ジミナ。』
「いいよ、いいよ。こいつ、よろしくね？
…………………………襲っちゃダメだからね？』
だなんて念を押してくる。
『だから、そんな事しないですってば！！！』
「はははwwwwじゃ、また明日ね。』
そして、ベロベロなジョングク先輩の肩を抱きながら、鍵を開けて寝室のベッドに向かう。
『お、重い………さすがに、男の人の介抱はきついな。あのジョングク先輩、もう少ししっかりと歩けますか？』
「…………………」
ほぼ脱力している先輩を半ば強引に引きずりながら
なんとかベッドまで辿り着いて、雑に寝転がらせた。
仰向けになって目をつぶっている先輩の顔。
その顔ですら、カッコいい。
「…………ん、気持ち悪っ、」
『え、先輩！？気持ち悪いですか！？』
突然、先輩が眉をひそめだす。
『お水持ってきますね……！』
急いで台所へ向かおうとするけど、
「…………行くな、」
先輩の手がパッと私を掴む。
『あの、、先輩………？』
気づけば、ジョングク先輩にベッドの中へ
引っ張られて、ギュッと抱きしめられていた。
『…………え？あの、、、えっと、』
予想してなかった状況に戸惑う。
ジョングク先輩からはフワッといつもの
少し甘い香りが漂ってきて
その香りだけでも胸が熱くなるのに
先輩が私を抱きしめる腕があまりにも暖かくて
ドキドキ、と心臓が早く脈を打った。
『……………………ジョングク先輩？』
私の呼びかけに、閉じてた目をゆっくりと開いて
先輩は、まっすぐ私を見ながら
「…………好きだ、」
『……………………』
と言った、、、
一瞬だけ、ほんの一瞬だけは、
先輩が私に向けて言ったのかと思っちゃったけど
先輩の目を見れば、すぐにそれは
"勘違い"だって気づいた。
だって、先輩の目は私を見てるようで、見ていない。
その綺麗な瞳の奥には
私ではない、違う"誰か"を写してたんだもん。
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ビョル(プロフ) - うにさん» うにさんっ！ありがとうございます！season2も楽しんでいただけるように頑張ります♡ (5月11日 12時) (
レス) id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
うに(プロフ) - 以前何度か読ませていただいたのですが、また更新されたとのことで読み直していました。再会本当に嬉しいです！お話整理中とのことでseason2も楽しみにしています♡ (5月3日 14時) (レス) @page47 id: fc966db95f (このIDを非表示/違反報告)
ビョル(プロフ) - yucamomoさん» yucamomoさん、初めまして^ ^素敵なコメントをありがとうございますっ！4年前から知ってくださってたんですね！！ありがとうございますm(__)m完結に向けて頑張りますので、これからもよろしくお願いします(^^)♡ (5月1日 23時) (レス) id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
yucamomo(プロフ) - ビョルさん 初めまして お話連載開始頃から拝見していて 更新が再開の通知に､GW初日から､切なさとキュンでテンションが上がりました｡再開､ありがとうございます｡今から､夢主ちゃん達の紆余曲折を楽しみにしています*ˊᵕˋ* (4月29日 7時) (レス) @page44 id: c0f830f0ce (このIDを非表示/違反報告)
ビョル(プロフ) - おにぎりさん» おにぎりさん、コメントありがとうございます（ ; ; ）そう言っていただけて、物凄く嬉しいですっ！今回は完結までは書くつもりですので、よろしくお願いしますm(__)m (4月22日 17時) (レス) @page38 id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビョル | 作成日時：2020年4月25日 22時
