27 ページ27
連れて行ってくれたお店は
私たちが初めて2人で行ったあのレストラン
ここから
私たちの恋人としての関係がスタートしたんだ
何も言わない…いや、何も言えない私に
「ここ、おぼえてる？」って
そんな甘い顔で、聞かないでよ
頷くと
「懐かしいな、あの時のまんま…」って
お店はあの時のままだった…
変わったのは、ハッキリしない私の心…
「あの時さ、おまえ、めっちゃ写真撮ってたよな」
懐かしそうに笑う
今も、大切にフォルダに入ってる
「だって…とても素敵なお店だから…」
ほんとは、このお店が素敵なことよりも
ユンギさんに連れてきてもらったというのが
何よりも特別で嬉しかったんだ
「あの時は、まだ学生のノリでSNSもやってたし
色んな写真を撮ってましたね……
今はもう、イン○タとかも、やってないから」
今、写真を撮らない言い訳みたいなのを
なぜしてしまうんだろう
あの時と同じく
ユンギさんがお料理とそれに合うワインを選んでくれる
優柔不断な私は
ユンギさんが選んでくれるセンスあるメニューが楽しみで、自分で選ぶより嬉しいんだ
「じゃ、おつかれ」
コツンとグラスが重なり、乾杯
「あ…おいしい。まろやかな味だ」
やっぱり、ユンギさんはセンスがある
「ふふっ…おまえが好きそうなワインをセレクトした」
やっぱ変わってねぇなって
満足そうに笑うユンギさん
次々にくるお料理も、本当においしくて
お酒も入って、昔みたいに、楽しくお喋りが出来る
「ってかさ、なんであの課長、2年であんなにも太った？」
「ㅋㅋㅋ…それは言っちゃダメー！
奥様のご飯がおいしいのよ、きっと」
「それだけじゃねぇだろ」
「ユンギさんだって、ちょっと太った？」
「あ…分かる？
東京、うめぇもんがいっぱいあるんだわ
寿司とか最高だし、ラーメンとか油そばとかもな
食っては、罪悪感にかられて、ジム通ってた(笑)」
「ユンギさんがジム？
すごいね…石になったみたいに、寝てたんじゃなかったんだ」
「なんだよ、それ」
「だって、ユンギさんの憧れのものは、石でしょ」
「んなわけねぇわ」
楽しい…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 465人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みんと(プロフ) - うぎサマ！コメントありがとうございます♡楽しみにしていただいてるなんて、めっちゃ嬉しいです！もうすぐ終わりますので、なるべく早く仕上げます( ˶ˊᵕˋ)੭♡ (4月13日 19時) (
レス) id: 0d75cfc572 (このIDを非表示/違反報告)
うぎ(プロフ) - 初めまして！いつも続きが気になります…楽しみに見ています(*´ω｀*) (4月13日 16時) (レス) @page27 id: 661e8fa499 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みんと
| 作成日時：2024年4月2日 21時
