episode.12 ページ12
.
【JK side】
「え、てか、学年は違うけど同じ学校って事は今高校生の年ってこと？」
「そうだよ。98年生まれの15歳、だからグギの一つ下」
「え、うそ、中学生くらいかと思った」
「俺も」
確かに。
楽屋に挨拶に来た時、セジニヒョンの背が高いってのもあるけど、背が低い事と童顔な彼女は高校生と言うよりかはもっと幼く見えた。
「ハハ、確かに背小さいもんな。いくつだっけ」
『身長……、148、です』
「148？！
アハハ、と乾いた笑みを浮かべるスノさん。
年下だとは思ってたけど、一つしか変わらないとは思わなかった。
チラッと横目で見れば、真っ白な陶器の様な肌に丸く柔らかそうな頬、大きな丸い目、小さな鼻、どこをとってもまだ幼さが残る彼女はもう少し年下に見える。
一年前 、
もうすぐ新しい子が防弾少年団の後輩としてデビューすると聞かされた。
みんなどんな子か気になり、各々疑問の言葉をセジニヒョンに投げていたが会ってからのお楽しみにしよう、と中々詳細は教えてくれなかった。
ただ教えてくれたその子の情報は、
「明るく素直で良く笑う子。彼女の笑顔は周りも笑顔にするし、まだ完全に上手い訳では無いが彼女の歌声は色んな人の胸に響き、たちまち人気になると思う」
セジニヒョンから出た
それでもそう発するヒョンの言葉に嘘は感じ取られなくて、その
聞いていた情報の"明るくよく笑う子"って言うのがまず感じられないんだけど、緊張してるだけなのかな。
いつか分かることか。
目的地までまだ時間がかかりそうで、首元に顔を埋め目を閉じ少し眠ることにした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MOA | 作成日時：2024年3月5日 16時
