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episode.16 ページ16
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それから月日が流れるのはあっという間で、彼らと出会った2014年が終わりを告げた。
韓国には雪が降り積もり、季節は本格的に冬に突入していた。
先輩方との挨拶が終わってからというもの、何度もセジンさんからダンス練習の場に呼んでもらったり、レコーディングを聞かせてもらったり、充実していた毎日だと思う。
こちらの生活に慣れるため、本当は中学卒業と同時に高校へ入学する予定だったのを私の希望で一年遅らせてもらい、今年の四月に入学する予定。
その為の勉強にも明け暮れていて、セジンさんに呼ばれた日はダンスを見るだけではなく、室内の一室でテーブルを借りて勉強をしたりもしていた。
でも彼らのダンスは本当に圧巻で魅力的で、スタジオにダンスを見に行った際には、毎回といって良いほど目が離せなくなってしまい勉強に集中が出来ない。
「スノヤ〜(笑) 口空いてるよ」
ホソクさんやユンギさん達が踊ってる光景を見ていればどうやら口が空いていたみたいで、楽しそうに笑いながら向かいの椅子に腰掛けるジンさん。
初めの頃、この場にまだ馴染めずに居た私を沢山気にかけてくれた内の一人だ。
「スノもホビに教えて貰ったら良いよ」
教える時少し怖いけどね、と小声で付け加える。
流石ダンスリーダーと言うべきか、未経験目から見ても彼のダンスは他の人とは違い一際目を引く。
そういえば私が彼らのダンスを見ている時目で追っているのは、ダンスリーダーのホソクさんか舞踊を習っていたジミンさんだ。
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作者名：MOA | 作成日時：2024年3月5日 16時
