Snow ButterFly (ページ18)

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episode.18 ページ18

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「…ここ間違えてる」

音楽が鳴り響くスタジオの中では余りに小さな声、だけど私の聞き間違いじゃなければノートに書かれる答えの間違いを指摘した？
"ここ"と言われても指を差してくれてる訳でもないし、例えノートに書かれる答えが少ないとしても正解だと思い導き記入したものなので、どれのことを指しているのか分からない。

『…どれですか？』

「ここ」

そう聞けばやっと指差し教えてくれる箇所は、先程考え込んだ末に記入した答えだ。
これ？と疑問に思い口には出さず、同じ箇所を指差し首を傾げて目を向ければ"うん"と頷かれる。

「これ作ったのセジニヒョンでしょ」

この問題、と続けて言われたその言葉は正解で確かに少しでも勉強に追いつけるように、とセジンさんが用意してくれた問題集だった。
네(はい)と頷けば、やっぱりとジョングクさん。

それにしても"作った"ということは、

『え、これって手作りなんですか』

「僕も高校入学する前これ貰ったから」

手作りだったんだ…、
貰った問題集をジッと見つめて、忙しいながらにもわざわざそんなものまで作ってくれるセジンさんに感謝で胸が暖かくなる。

「ここ、僕も間違えたから。引っ掛け問題ですよ」

ここはこうで、と問題を指差しながら教えてくれる彼のその言葉に耳を傾け、指差される箇所を目で追う。

ああなるほど、本当だ！とジョングクさんを見れば驚いた顔をされ目を逸らされる。
彼が合わせていないのか、私が合わせていないのか定かではないが、彼と目が合うのは初めてな気がする。
ほんの一瞬だけど。

『감사합니다(カムサハムニダ)』

「어(うん)」

『ジョングクさんも、セジンさんに勉強みてもらってたんですか？』

話を続けられたのが意外なのか、再度こちらに向けられた目はまん丸く見開いている。
このまま引っ込み思案にしているのは親切にしてくれている他の人に失礼だし、歩み寄ろうとくらいしなければ。

それに、私の間違いでなければさっきからハラハラと私達の会話を静かに聞いている迎えの席のジミンさんやジンさん達。

いつの間にかスタジオ内に響いていた音楽は止まっていて、ホソクさん達だってこちらに目を向けている様子だ。

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