episode.19 ページ19
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【 JM side 】
ゴクリ、と喉の音がやけにスタジオに響き渡った気がする。
この音は隣にいるジニヒョンのものなのか、はたまた後ろにいるテヒョンイのものなのか分からないけど、
ウリマンネと僕らの後輩スノの会話を静かに見守る僕らは、傍から見れば結構異様な光景だろう。
人見知りのジョングギとスノが二人で話すのは難しい事で、何かきっかけがあればなあ、と丁度最近ヒョン達と話してた所の出来事だ。
まさかジョングギから話しかけるとは思わなかったし、勉強を教えてあげるその姿を緊張しながら見守ったのは多分僕だけじゃないはず。
『ああなるほど、本当だ！』
バッと目を輝かせて嬉しそうにジョングギを見る彼女に面食らったのか、すぐに目を逸らすもんだからいつの間にダンスを中断していたのか、奥から見守るホビヒョンが小さく「あ〜、
スノにお礼を言われ
ああ
スノが頑張って話そうとしているのが見て取れるからこそ、上手く進まない事に口を挟みたくなる。
でもここで口を出したら折角歩み寄ろうとしているスノの努力を無駄にすることになる。
「……ジニヒョンとかも色々見てくれてたけど、セジニヒョンは忙しいはずなのに自分で作った問題とか、差し入れとかも頻繁にくれてた。」
『そう、ですよね！…忙しいはずなのにいっぱいいつも…。差し入れも頻繁過ぎて、食べ切る前にくれるからどんどん溜まっちゃって、』
「ああ、そう。僕も食べ切る前に増えて溜まるから、一回辞めてもらおうとしたんだけど、言った次の日にはまた持ってくるんだよ」
『あれ、そうだったっけ？って言いながら大量に入った袋手渡されるんですよね』
「そうそう！」
アハハっ、とどちらからともなく笑い出した二人。
それにハッと気付き固まるジョングギと、今まで静かに見守る僕らの静寂を破ったのは後ろにいたテヒョンイとホビヒョン達と一緒に居たセジニヒョンだった。
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作者名：MOA | 作成日時：2024年3月5日 16時
