Snow ButterFly (ページ22)

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episode.22 ページ22

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【 JK side 】

ーピッ..ガコンッ

自販機からお釣りと二つの飲み物を持ってその場を後にする。

B4のスタジオは…、ここか。

ドアを少し開けると、洩れてくるのは聞き馴染みのある音楽と床を蹴る靴の音。

〜♪

あ、この音楽俺らの曲だ、
そう感じると同時に、鏡に移りながら長い髪を揺らし踊る小さな女の子。

二ヶ月合わなかっただけで、少し髪が伸びた気がするし背も伸びた気がする。

初めて目の前で見る自分らの曲を踊る彼女のダンスは、今まで何度か見た彼女の印象とは違い過ぎて目が離せなかった。

ホビヒョンのように上手い訳でもないのに、彼女のダンスは目を惹く何か(・・)があるようで彼女が一人で踊るスタジオ内に入り、ドア近くで体育座りをして静かにその後ろ姿を終わるまで見続けた。

マネヒョンから言われた、
「あの子なら、セジンさんに頼まれて今も頻繁に僕がスタジオに連れてきているよ」

単純な謎。
笑ってくれた日の晩、明日あの子が来たら、どんな話をしたらまた笑顔を見せてくれるか。

そんな遠足前のワクワクみたいな気持ちで寝た次の日から、パッタリと来なくなった僕の気持ちも知らないで、スタジオに来ているのに先輩に挨拶も無いのか。

怒り、呆れ、悲しみ、この感情は何なのか、一言言ってやらないと気が済まない。

音楽が終わり倒れるようにその場に崩れた彼女は天井を見上げハァッと息を吐き出し、それは楽しそうに笑みを浮かべていた。

そんな彼女と目が合い、やっと俺が入ってきたことに気付いたのか

『ぇあっ？！ジョングクさん…っ！！！』

と慌てて立ち上がり"お疲れ様です"と頭を下げてお辞儀をする。

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