Snow ButterFly (ページ31)

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episode.31 ページ31

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【JM side】

「ヒョン！どこ行ってたんですか！」

「ああ、ちょっとね」

席へ戻れば小声で聞いてくるのはウリマンネのジョングクだ。
スノの所へ行ってた、と言えば自分を誘わなかった事を怒るに違いない。

誘えば彼女の元から戻らなくなるであろうから誘わないどこう、とホソクヒョンのアドバイスで誘わなかったけど、きっとそれは正しい。

二年前、毎日のように僕らの元へ来ていたスノが来なくなったと思えば、三ヶ月後また元のように彼女がよく現れるようになった。
と、思えば以前が嘘のようにジョングギとの距離感が近くなっていて、彼女はよく僕らに笑顔を見せるようになった。

二人の間に何かがあったのは確かだけど、聞いても答えないジョングギにいつの間にか誰も聞くことはなくなっていた。

椅子に座ったまま分かりやすくソワソワするジョングギは、司会の方が「お次は本日デビューの、」とまで言ったところで横に座るジニヒョンの腕を叩き「来ます来ます！！！」と騒いでいる。

「本当、何があってジョングギはスノにあんな熱心なんだろね笑」

「ほら、来るぞ」

マンネの姿を見て笑うホソクヒョンに、静かにステージを見ながら小さく言うユンギヒョン。

その言葉で、ジョングギを見ていた視線をステージに向ければ真っ暗な中、ひとつのスポッライトが照らし歓声が上がる。

音楽が流れ、白いベンチに座る白く丈の短いウェディングドレスの様な服を身にまとってる彼女はまるで天使のよう。

ダンスと共に歌い出した彼女の歌声を大きな空間で聞くのは初めてで、その歌唱力に思わず喉が鳴る。

＿＿높은 곳을 향해 손을 뻗어 볼 때(高い所へ手を向けて伸ばせば())
＿＿닿을 것만 같은 느낌(届きそうな気がする)
＿＿바라왔던 날들 가까워진 걸까(望んできた日々が近づいてきたのか)
＿＿저 하늘에 그려져(あの空に描かれる)

「예뻐(イェッポ)、」

そのステージから目を離せなくて、誰が発したかも分からない言葉だけどきっと今彼女を見ている人は全員同じ事を思っているだろう。

それくらい彼女のデビューステージは綺麗で幻を見ているような、そんな感覚に陥った。

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