Snow ButterFly (ページ34)

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episode.34 ページ34

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『여보세요(もしもし)』

「A〜」

韓国で私の名前を呼ぶのは二人だけ。
セジンさんと、電話の向こうにいるジョングクさん。

「お疲れ様〜、本当良いステージだった」

先程あった時も直接沢山褒めて頂いたのに、今もこうやって再度褒めの言葉をくれて連絡もしてくれるジョングクさんは本当に律儀だな、と思う。

私の名前を伝えてから、皆の前では一切呼ばないものの二人の時は"A"と呼ばれる。
初めの頃はそれが慣れなくて、呼ばれる度に少し擽ったかったけど今ではそれも慣れたし、父母と兄が付けてくれた私の名前を呼んでくれるのは、本当は凄く嬉しい。

だから、彼のその言動は擽ったいながらも直ぐに受けれている自分が居た。

「改めてデビューおめでとう！」

『ふふ、ありがとうございます』

「あ〜、早く一緒に歌いたい」

そう言って私のデビュー曲を口ずさむジョングクさん。
彼の歌声はとても落ち着いて心地が良い。

「夜スケジュール空けれる日ある？ジニヒョンとかとも話してたんだけど、お祝いにご飯でも行こうって」

『わぁ、良いんですか』

「勿論」

『来週は皆さん都合合う日ありますか？』

「あると思う！確認してまた連絡する」

嬉しいお誘いに自然と顔が綻ぶ。
恐れ多いお誘いだけど、デビューしたことをそうやってお祝いしようと話をしてくれてるだけでも嬉しい。

また連絡する、それで電話は終わりかと思ったが切る様子のないジョングクさん。
疑問に思い声をかけようとするより先に「A」と名前を呼ばれる。

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