episode.44 ページ44
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【TH side】
「………あーーーもう！何だよテヒョンア！！さっきからソワソワして！」
あれから何時間経っただろう。
今日の予定だった残りの撮影を終わらせて、事務所内の椅子に座っては経って、時計を見てを繰り返していた。
そんな僕に痺れを切らしたのか、ジミナが声を荒らげた。
夜はジニヒョンとジョングギがスノさんのデビュー祝いでご飯に行こう、という話になっているけど僕は行かないつもりだった。
でも、あの様子だときっと久しぶりの再会あろうスノさんとお兄さん。
二人で久しぶりにご飯でも行くんじゃないかな。
＿＿コンコン
「はい」
「すみません、テヒョンさんいらっしゃいます？」
事務所の戸をノックし顔を覗かせたのは事務所の受付スタッフさん。
その人はスノさんのお兄さんを事務所内に通す時、受付に居た人だ。
待ってましたと言わんばかりに立ち上がり、その人に近寄れば想像していた通りスノさんのお兄さんの話。
もう帰る、とのことなのでナムジュニヒョンにジミナやジョングギが着いてこないよう話を合わせてもらい、スタッフさんに案内されお兄さんが待つ場所へと足を運ぶ。
「《お兄さん！》」
ロビーのソファに腰掛ける彼を見つけ声を掛ければ、顔を上げて立ち上がり笑顔を向けてくれるスノさんのお兄さん。
「《あー、話せました？いっぱい》」
"お陰様で。色々とありがとうございました、テヒョンさん"
スノさんから名前を聞いたのか、僕の名前を文字にしてお礼を言いお辞儀をしてくれる。
彼の後ろを見渡すけど、一緒に居ると想像していたスノさんの姿が見当たらない。
一緒にご飯行ったりすると思っていたけど、今日皆でご飯行く約束してるから行かないのかな。
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作者名：MOA | 作成日時：2024年3月5日 16時
